過剰な敬語、紋切り型な言い方

過剰な敬語、紋切り型な言い方

「させていただく」「していただく」の連呼や、たくさん敬語を使っても取って付けたような話し方では、敬意を示すという本来の意は伝わらず、単にその人の口癖だと思われてしまうでしょう。

こんな「過剰な敬語」を使っていませんか。

・誤「そちらの書類でしたら、拝見させていただいております」
  →正「そちらの書類でしたら、拝見しています」
「そちらの書類でしたら、拝見しております」

・誤「お伺いさせていただいてもよろしいでしょうか」
  →正「お伺いしてもよろしいですか」
「お伺いしてもよろしいでしょうか」

「拝見する」「お伺いする」と、すでに謙譲語を使っていますので、 同じく謙譲の意を表す「させていただく」が続くと、二重敬語ともとれます。
敬語が二重になっているからといって、全てが誤りとはいえないようですが、こちらは不自然な印象ですね。

 

また、正が2つずつになっているように、語尾を「~ですか」とするか、「~でしょうか」とするかでも印象が変わります。
後者の方が、より柔らかい印象を与えます。

ただ、何でも「~でしょうか」と言っていればいいというものでもありません。
1つの会話で何度も出てくると、紋切り型だと捉えられてしまいます。

これは、お客様からの注文を受けるときなど、複数の質問をするときに起こりがちです。
「お名前をよろしいでしょうか」、「お電話番号をよろしいでしょうか」
「ご住所をよろしいでしょうか」、「ご希望の商品名をよろしいでしょうか」…

「〇〇をお願いします」や「〇〇はいかがなさいますか」「〇〇はどちらですか」など、一辺倒な使い方にならないよう、工夫したいですね。


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