Aさん「こちらは本日の発送でお願いします」
Bさん「いいですよ」
この会話から、二人がどのような関係だと考えられるでしょうか。
社内の会話であればどちらが上司なのか、社外であればどちらが顧客なのか、二人とも丁寧語を使っているのではっきりと分かりません。
しかし、もしもAさんが上司または顧客で、Bさんが部下または提供者だとしたら、お願いしてきている目上の人に対して、「いいですよ」という返答は適切でしょうか。
軽々しいような、馴れ馴れしいような感じはしませんか。
また、「やってあげてもいいですよ」という「いい」にも受けとれます。
そうすると少々押しつけがましい印象を受けないでしょうか。
悪い捉え方ばかりではありません。
もしも、この会話の前にAさんが何か無理を言っていたという状況であれば、Bさんは「気にしなくてもいいですよ」という意味で「いい」と言ったのかもしれませんね。
日本語として間違ってはいないので、「いいですよ」の方がふさわしい場合もあることが分かります。
とはいえ、基本的な考え方として、ビジネス会話の中で目上の人に対して了解したことを伝えるときは、「かしこまりました」「承知しました」のほうが適切でしょう。
もう少し柔らかく言うとしたら、「分かりました」というぐらいでしょうか。
基本的なビジネス用語、お客様への応対に用いる接遇用語を知っておくことが必要ですね。
― 「電話機の機能、把握していますか?」
会社の電話機の機能、皆様は把握していますか?
特にビジネスフォンをお使いの方、保留、内線、電話転送、3者間通話、IVR、ダイヤルイン着信といろいろ機能がありますが、どのボタンを押すのかおわかりでしょうか。
一回説明を受けた時メモをしていても、いざ使うときになるとわからなくなってしまうものです。保留にするつもりだったのに、電話を切ってしまった。内線で呼び出したいのに呼び出し方がわからず繋ぐときにかなりお客様を待たせてしまった。大したことでは無いように聞こえますが、自分がお客様の立場であれば、あまり良い気はしないですよね。
また、最近の電話機は性能がよいので、よく音をひろいます。
保留ボタンを押さず、受話器を押さえて周りに話しかけたり、呼び出したりするとその声は相手にも聞こえている可能性が高いです。
「あの人と話すと長くなるから、いないって言って」 など、相手に聞こえてしまっていたら、取り返しのつかないことになります。
電話を代わるときや、お客様をお待たせするときには必ず電話を保留にする癖をつけるなど、少しの気配りでこのような危険は回避できます。
電話回線に余裕があれば、会社の固定に自分の携帯からかけて、実際に体験してみることをお勧めします。