前号で例をあげたように、クッション言葉はとても便利なものです。 ただし、絶対に毎回使わなければならない、というものではありません。 例えば、お客様から注文を受ける際に「念のために、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」と聞くのはおかしいですね。 名前が必要なのは、お客様から見ても明らかです。 それなのにわざわざ「念のため」と言うのは、「とってつけたような言い方」「紋切り型」になるでしょう。 (代理で注文をしてきた方に「念のために」と名前を聞くのはOKですね。)   また、名前、住所、電話番号、商品名、支払い方法、etc.… 確認事項がたくさんあるときに、毎回毎回 「恐れ入りますが、お名前をよろしいでしょうか」 「恐れ入りますが、ご希望の商品はどちらでしょうか」 「恐れ入りますが…」 と繰り返しては、かえって不自然になってしまいます。 このようなときは、あえて何もはさまず、そのまま続けて聞いた方がよいでしょう。 それがお客さまを驚かせてしまうと思うのならば、 「○つほどお聞きしますので、よろしくお願いいたします」と予告したり、「それではまず」や「次に」「最後になりますが」などを間に挟んだりするとスマートです。   クッション言葉は、「先に『申し訳ございませんが』と言ってしまえば怒られないで済むだろう」というような、自分視点で使うものではありません。 相手視点の言葉として、 気持ちが込められるものを使いましょう。