クッション言葉の用例として、今回は、「○○してほしい」と依頼するときのパターンを考えたいと思います。 まずは、電話を保留にする前に言う「少々お待ちくださいませ」にクッション言葉をつけてみます。 →「恐れ入りますが、少々お待ちくださいませ」 このように、相手を待たせるときは「恐れ入りますが」をつけるのが日本語として正しいといえます。 「申し訳ございませんが」もよいでしょう。 しかし、正しいからというよりは、 「待たせるのは悪いと思うけれど、待ってほしいのでどうぞよろしく」 という気持ちを伝えることが大切です。   そこで、クッション言葉を加えることにプラスして、語尾も変えてみます。 → 「恐れ入りますが、少々お待ちいただけますでしょうか」 語尾を、「~していただけますか」「~してくださいますか」「~していただけますでしょうか」「~していただいてもよろしいでしょうか」とすると、相手に判断を委ねる余地を残すことができます。 ただし、以前お話ししたように、「いただく」の連呼になったり、回りくどくなったりする場合もあるので、相手の方や状況に合わせて使いましょう。   また、「~していただけないか」という言い方もあると思います。  → 「恐れ入りますが、少々お待ちいただけないでしょうか」 こちらは状況によっては「~してくれないの?」と強く言っているように捉えられる場合があります。 「それぐらいやってくれてもいいじゃないか」と押し付けがましい印象を与えてしまうこともあるので、注意が必要です。