社長を支える秘書講座
若者に多い『電話恐怖症』とは

― 「あなたは電話対応が得意ですか?」
■最近の若い世代の新入社員に対しては、電話対応研修が必須
最近の若い世代の人たちは、携帯電話・スマートフォンの普及により、固定電話にでる機会がなく、知らない人からの電話にでられない、かけられない「電話恐怖症」の人。メールやSNSばかりで、コミュニケーションをとってきた為、そもそも電話自体になじみがなく、「マナーがわからない」人が増加しています。
その状態で社会人となり、なんの練習もなく「会社の顔として電話に出る」というのは、なかなか難しいものです。
■なぜ電話に出ることが怖いのか
よく考えてみると、以前はどの家庭でも、固定電話がありましたし、 ナンバーディスプレイのような機能はなかったので、 「電話をかけてきた人は誰なのか」 「我が家の誰に用事なのか」 「用件は何なのか」 しっかり確認してから取次がないと、後で大人から「なんできちんと名前や用件を聞かないのか」 と怒られたこともありました。
しかし、携帯電話が普及されてからは、自宅の固定電話に電話がかかってくることは極まれ。 「携帯番号を教えたことのある人から自分宛しか電話はかかってこない」 ことが普通になって しまい、 「電話をかけてきた人は誰なのか」 「我が家の誰に用事なのか」 を相手に尋ねることは、ほとんど無くなってしまったのです。
その機会が無くなったまま、社会に出ると「電話をかけてきた人の名前を聞き取る」 「誰に用事なのか、 また用件は何かを聞く」 という行為を、どのようにしたら良いのかわからなくなり、電話に出る事が 怖くなってしまう。さらに、一度でも電話応対に失敗したことのある人は 「トラウマ」 と 「自己価値 が下がる恐れ」 でさらに電話応対を避けるようになります。
■どのように指導していくべきか
いくらインターネットが普及し、メールでのやり取りが増えても、ビジネスの世界では、電話を使ったコミュニケーションは、なくなりません。大切なコミュニケーション方法だからこそ、会社としてどのように対応していくべきか、しっかり新入社員に教えてあげる機会を作ること。「何が分からないのか」 「何が不安なのか」 を新入社員からしっかりと聞いてあげる時間を取って指導を行いましょう。