社長を支える秘書講座
よく使う接遇用語2

『自然に、儀礼的な言い回しができますか?』
その他、儀礼的に使う言い回しもあります。緊張することなく使えるよう、どのような場面で使用するか、状況を想像して発することができるようにしておきましょう。
「〇〇様にはいつもお世話になっておりまして、ありがとうございます」「お心遣いありがとうございます」「その後、お体の具合はよろしいのでしょうか」「このたびは、おめでとうございます」「このたびは思いもかけないことで・・・ご愁傷様でございます」どれも焦らずに自然に言えるようにしておきたいですね。
『間違いやすい使い方』
接遇用語のよくある間違った使い方についても確認しておきましょう。以下の3パターン中で、間違っている部分はどこでしょうか。
1)「こちらの書類をお渡しするようにと、〇〇から伺っております」
2)「お差し支えなければ、〇〇の代わりにご用件を賜らせていただきます」
3)「〇〇様がみえられたら、このことを申し上げるようにと〇〇から承っております」
1つ目は「伺って」を「申し付かって」に変えましょう。2つ目は「賜らせていただきます」ではなく「承ります」に、3つ目は「みえられたら、承って」ではなく「お見えになったら、言われて」が正解です。なんとなくそれっぽい言葉を誤って使用して、3者間でのやりとりの際に混乱しないように整理しておきましょう。
『想いとこころを込めて』
もちろん、これまで紹介してきた接遇用語も、表情や気持ちが伴わなかった場合、却って相手は距離感を感じ、嫌な思いをさせてしまう可能性があります。
例えば、来客の場面でも「お会いできてうれしい!」という気持ち、出逢いに感謝する気持ちを伴って発することが大切です。相手に対する『想い』をもっているか、『こころ』を込められるか、これはコミュニケーションを取るための重要なポイントです。