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3つのきく「聞く」「訊く」「聴く」

「相手の思いを引き出す」というビジネス電話の目的を達成するには、まずは、先方の話をよく聞くことが大切です。
「聞く」という言葉は、いくつかの意味をもっています。
その中に「聴く」と書くものがあり、「注意して耳にとめる。耳を傾ける」という意味のようです。
電話では、この「聴く」を最上の手段としたいものです。
「聴」の漢字については、以下のような話をお聞きになったことのある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
―― 「聴」の字を分解すると、「耳」「+(プラス)」「目」「心」となる。
つまり「聴く」とは、耳で聞き、それに加えて目と心でも聞くことだ ――
電話では目で聞くことはできませんので、耳、口、心で聞くと考えたいと思います。
そうすると、耳で「聞く」ことに加えて、口で「訊く」、そして心で「聴く」ということになるでしょうか。
そしてこれらを実行する際の難易度に順位をつけるとすれば、簡単な方から「耳」「口」「心」となるでしょう。
この3つの「きく」について、お話ししたいと思います。