話しやすい人 話しにくい人
紋切り型ではない挨拶

はじめに、
1)ビジネス会話の挨拶では「基本的に『お世話になっております」
2)「お名前を早い段階で確認すると良い
以上の2つについてお話ししました。
ただし、電話ではさまざまなことが起こりますので、この2つではそぐわない場合もあります。
今回は、そのケースについてのお話です。
例えば「Webで御社の商品を拝見したんですが…」で始まったお電話。
お客様は「ですが…」とお話を止めて、こちらの応答をお待ちになっているご様子です。
すぐにご用件をおっしゃらないのは「問い合わせ先が本当にこちらでよいのか?」「まず何から言えばいいのか?」など、不安に思われながらも、とりあえず電話してみたということかもしれません。
そういった不安感を取り除き、お客様の真の思いを引き出すのが、ビジネス電話応対の本質です。
この場合、まず先方の次の言葉を待って沈黙してしまうのは、当然ながら親切な応対ではありません。
また、とりあえず「はい」と相づちを打って、その後に沈黙してしまうのも、不安な思いをお持ちの方に対して不親切な応対です。
「Webで拝見したんですが…」
「はい」
「…」
これではきっと、「もしもし? 聞こえていますか?」「〇〇社さんではないですか?」などと、言われてしまうでしょう。