話しやすい人 話しにくい人
抑揚をつけて強調する

音声として伝わりやすいのは、鮮明でゆっくりとした音です。
とはいえ、いくら明るくゆっくりでも、会話の始めから最後までずっと同じ明るさや速さでは、平板になってしまい、何が言いたいのか、どの部分が重要なのかが分かりにくくなるでしょう。
いわゆる一本調子で、棒読みの話し方です。
従ってこれまでお話ししたように、明るくしたり暗くしたり、高くしたり低くしたり、速くしたり遅くしたりと、 声の調子の幅を広げるようにします。
これで『抑揚』をつけることができ、 相手にとって聞き取りやすい声になります。
具体的には、会話の中で確実に伝えたい箇所があれば、その部分を強く言うという方法があります。
これは、強調したい箇所以外の部分を逆に弱く言うことによっても、重要箇所を際立たせることができます。
強さを打ち出すのではなく、コントラストをつけるということですね。
そしてこのように、抑揚をつけて話すことは、以前にもお伝えした「歌うように話す」という話し方にもなります。